メチレーション(メチル化)とは・・・

メチル基は1個の炭素原子と3個の水素原子で構成されます。

ただし、炭素原子は腕を4本持つので各メチル基は余分な腕

を1本持っています。この腕が、他のたくさんの分子と「メ

チル化」と呼んでいるプロセスにより、結合したり、分離し

たりします。メチル基が必要である理由は、結合し新しいプ

ロセスを作る能力にあります。

メチル化は身体のほぼあらゆる場所の反応に関与しており、

細胞の中で、毎秒何億回と起こっています。メチル化が適切

でない場合、ウィルスに対する抵抗力が減退し、注意持続時

間が損傷し、神経伝達の効率性が低下してしまいます。

 

 

メチレーションの必要性、役割

  • ウィルスの沈静化

  • 神経のミエリン化、髄鞘の形成

  • 新しいT細胞をつくる。これにより自己抗体を作らなくなり、感染性物質に適正に対応し、アレルギー性炎症を減少させます。

  • 新しいDNAをつくる、DNAやRNAの修復と構築(極めて重要な機能)

  • 消化作用一般

  • 神経伝達物質のバランス

  • 環境毒素のデトックス(毒性重金属、環境ホルモンなど)

  • 粘膜の流動性

  • エネルギーの産生

  • タンパク質活動

  • 癌の予防           など

 

メチル化は非常に多くのプロセスに関与するので、メチル化の経路における不十分な作用、または変異は広範囲な健康問題をもたらします。メチル化が適切でない場合に、ワクチン接種による弱毒性のウィルスの投与によっても、生体内において慢性的なウィルスの増殖を招いてしまいます。また、ワクチンに含まれるアルミニウム・水銀・グルタミン酸などにより神経系に損傷が起きやすくなってしまいます。

 

免疫機能とメチル化

T細胞はウィルスや寄生虫の感染症を撃退し、抗体を作るB細胞の制御を助けるのに必要です。メチル化の経路上に変異が起こると、新しいT細胞を作るのに必要なメチル基を作る能力が欠けるかもしれません。結果、B細胞を作る傾向が増加し、それが自己免疫疾患に繋がるかもしれません。

DNAのメチル化は免疫細胞を制御します。また、メチル化は遺伝子サイレンシングに関係します。遺伝子の特定の箇所がメチル化されない場合に、免疫システムは自分で自分に作用することがあります。

メチル化が作用しない場合は、免疫システムが必要な時にも反応せずに、自己免疫疾患を起こすか、あるいは実際の危機に際して反応しなくなることがありえます。

 

免疫細胞の多くは消化器官にひそんでいるので、通常、子供が経験する様なメチル化や免疫・消化管に関係する問題(腸管侵漏:腸漏れ、アレルギーおよび消化管の苦痛など)と非常に近い関係にあります。もしメチル化が低く、T細胞の産生も低いと、ヒスタミンの量は高くなる傾向があります。ヒスタミンは炎症に関連があり、腸管侵漏やアレルギーの原因です。

 

メチレーション回路(メチル化経路)と金属解毒

メチレーション回路が作るメチル基は、金属の除去に役立っています。

メチレーション回路の機能性を向上させる事によって、金属の排泄は促されます。自閉症の原因のひとつに上げられるのが重金属の問題です。自閉症の子供たちは、有害な重金属を解毒排泄する機能が著しく低下しています。キレーション療法により強制的に生体内重金属を排泄させると、改善傾向が確認できることからも、金属の解毒排泄能力の問題が伺えます。

メチレーション回路の機能を向上させることができれば、長期的なキレーション療法は不要になります。しかし、治療初期のサポートとして、キレーション療法は非常に有効的な治療となるでしょう。

 

メチレーション回路(メチル化経路)と神経系炎症

神経系炎症に寄与するもののひとつが、神経システムと脳の神経細胞の過剰な興奮であり、不安・極度の疲労・そして神経細胞の死に至ります。神経系炎症の仲立ちをするか、または、その一因となる生化学的要因を深く研究するにつれて、画期的な研究と臨床の結果の両方が、一つの特定の生化学経路が鍵であることを実証しました。

それは、メチル化のサイクル(メチレーション回路)です。人体には多数の異なる顕著な生化学経路が存在し、それらが無意識の内に常に作用し続ける複雑な機能を協調しています。

この経路の作用が正常に機能する事が、どんな神経系炎症でも、それを克服するために大変重要になります。

以下の4つの生化学サイクルが相互に関連して成立している経路を、まとめてメチレーション回路(メチル化サイクル)と呼びます。この4つのサイクルをまとめて考える事により、重大な機能障害に取り組むための基礎を築くことになります。

 

  • メチオニンサイクル

  • 葉酸サイクル

  • BH4(ビオプテリン)サイクル

  • 尿素サイクル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自閉症回復への道しるべ ニュートリジェノミクスのよる自閉症回復へのガイドブック 

エイミー・ヤスコ著 北原健監修  より引用