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GABAアドバンスサポート

GABA(γアミノ酪酸)

ニュートリジェノミクス(遺伝子栄養療法)において、初期にしっかりサポートしたいのがGABAの問題です。発語・会話の問題を持つ自閉症のお子さんにとって、とても重要な問題がGABAのバランス異常です。

<GABAは発語の鍵を握る>

*GABAは脳卒中の患者の発語の回復によく用いられています。

言葉が戻ることは、グルタミン酸/GABAのバランスがもどったことの表れでもあります。

<GABAはどのように作用するのか?>

GABAは脳で使われて感覚間の統合を助け、聞こえてくる音に耳を傾けるのを助けます。

適正なGABA濃度があれば、背景にある音を弱めることができます。

特定の音や言葉の出だしを簡単に識別することができます。

言葉を認識することができます。

言語を発達させることができます。

<GABA濃度が低下すると・・・>

話し言葉が長い、間延びした文章に聞こえます。

理解するのが難しくなります。

GABAの値が十分なレベルに到達するまでは、上記のように聞こえるでしょう。

*言葉を取り戻した時に、最初の話し方は、複数のセンテンスをつなぎ合わせたセンテンスのように聞こえるはずです。

ご両親がゆっくりと、一語一語区切って話すとよく理解できるはずです。

<GABAレベルの低下は以下の症状と関連します>

・不安感が強くなる

・攻撃的な行動が多くなる

・社会的行動は少なくなる

・視線を合わせることが少なくなる

・焦点を合わせることが難しくなる

・両方の視線が内向きに鼻の方に向いてしまうこともある

・視線が水平か上下にさまよってしまうことがある

・腸機能が低下する

  • GABAは腸が収縮するように作用しています。GABAの放出によって、一時的に下部食道の弛緩の誘発が抑制され胃食道逆流(GERD)が抑制されます。GABAは適正な消化器官の運動に重要です。

<GABAアドバンスサポート>

GABAを摂取しているにもかかわらず もしネガティブな反応を示す・または最適な応答が見られない場合、GABA自体のサポートを増量するのではなく以下のことを考えたいです。

Valerian root(GABAを含んでいる)のようなサプリメントで間接的にGABAをサポートする必要があるかもしれません。

*Valerian rootはGABAの分解を防ぎ、GABAの輸送を強化することを助けると言われています。ただ単にGABAレベルの増量を考える問題ではなく、GABAの放出・分解・輸送の問題であるかもしれません。

・グルタミン酸・グルタミン・アスパラギン酸・アスパルテーム・を含んだサプリメントを摂取していないかどうかをもう一度確認してください。

・B6やタウリンのような一定の遺伝子変異(特にCBS+)においては問題になる可能性がある材料が加えられていないかどうかを確認してください。

UEE(尿必須ミネラル検査)やHMT(毛髪メタル検査)においてマンガン・モリブデンのレベルを確認してください。これらはGABAの輸送に影響を及ぼします。

Ashwaghandaの使用はValarian rootと純粋なGABAの連動を助けるかもしれません。

CSA総合便検査などで、Lactobacillus(乳酸菌)を確認しましょう。乳酸菌の摂取が十分でない場合もしくは腸内の乳酸菌が減少している場合、情動行動を規制してしまう可能性があります。また、マウスにおいては迷走神経を通じたGABA受容体の発現を抑制してしまうという研究結果が出ています。

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